厳冬・・・
寒いですね。
各地で大雪のニュースが流れます。
数年に一度の色んな災害が、
最近、毎年どこかにやってきてる気がします。
今に日本から四季が無くなるんじゃないかとさえ思います。
どうか、そんな事になりませんように・・・。
先週6日(木)に降った雪が、まだ解けずに残っているところがあります。
連日の寒さを物語っているようです。
Kさんが散歩の途中で撮ってくれました。
それでも、僅かに春の気配もします。
ホトケノザですね。
春になると地面に這いつくばるように紫の群生が見られます。
Kさんは種子をまとった『ガマの穂』も撮ってくれました。
一番右端の、まだガマの穂の形を残しているのを見ると、潰したい衝動にかられます。
ご存じですか?握ると爆発したように種子がモコモコと出てくるんです。
出雲の昔話『因幡の白兎』の中で、大黒様が、ワニに毛を剥がされたウサギに、
『ガマの穂を摘んできて、その上に寝転ぶように』と助言します。
ウサギが言われたとおりにすると、体から毛が生えて、
元の白兎に戻りました。めでたしめでたし。
といった内容です。
子供の頃は、どうもこの話が信じられなかったのですが、
【ガマの穂の爆発現象】を知ってから、『なるほどね』と思えるようになりました。
寝転がって、力の加わったガマの穂が次々と爆ぜ、
綿毛の中を転がるウサギの姿が、妙にリアルに想像できてしまいます。
毛が生えるというのは信じられない、にしても有りなのかなぁ、と。
ガマの穂の成熟が晩秋。
昔話の季節が、ここまで限定されるのも興味深いです。
ガマの穂を見るたびに、因幡の白兎を連想してしまうのはその想像のせいでしょうか。
北風に吹かれて、種子はどこまで飛んで行くんでしょうね。
春が待ち遠しい、冬の日の一コマです。